日本列島北から南へ、紅葉全然が南下している。
この紅葉は、緑の葉が枯れ葉になる前に見られるもの。
緑の葉には光合成で作られた澱粉と、根から吸収された成分が含有している。
これを落とすような「モッタイナイ」ことを植物はしない。
有効な成分はほとんど全て・・・樹木であれば・・・枝に移行させてから・・・葉を落とす。
枯れ落ち葉。
この葉には・・・ほとんど養分は残っていない。
枯れ葉の成分はリグニンとセルロース。
これを食べ物にする昆虫もいる。
これを食べ物にする菌が・・・「ラン菌」、材木腐朽菌である。
他の菌のほとんどはセルロース、リグニンを分解できない。
EM菌。
枯れ葉を分解できない。

枯れ葉は地表に舞い落ちる。
ランの根は地表に、樹皮の表面、岩の表面に根を伸ばす。
枯れ落ち葉に生息するラン菌と共生すると・・・良い事、利益があるからである。
ランは狡猾である。
他の植物の多くも地表近くに根を伸ばす。
枯れ落ち葉を材木腐朽菌が分解してできる糖、糖質が欲しいからである。
だから、樹木は根の張っている場所の枯れ葉を落とす。
材木腐朽菌を飼育しているとも言える。
材木腐朽菌からすれば、植物のあるところ、必ず枯れ葉、植物死骸が、
毎年生まれるから・・・餓死することはない!
地球の陸上で植物の生えている場所では、何千年、何万年と繰り返されてきた。
地面に材木腐朽菌が生息しない場合はどうなるか???
地面は枯れ葉、植物死骸が山を作るだろう。
ピートモスのようにだ。
このような枯れ落ち葉の材木腐朽菌による「静かな燃焼」を理解しないで、
ペレポストを使用した人は大失敗する。
例えば・・・・
 
ペレポストを一年栽培したが・・・水ゴケと全然変わらなかった。
   こういう人はランが「多年草」であることを知らない無知な人である。
   果樹栽培であれば・・・一年で結果が見られないことなどイロハのイロハである。
   多年草と一年草の違いをわからないでランを栽培していると、
   こういう見解をブログに書く。恥ずかしいとも思わないで・・・。
 
弱った株をペレポストで植えて元気になったから・・・ミズゴケに植え替える。
   こういう愚かな人もいる。
   ランの最良のパートナーはラン菌である。
   ランからみればようやく・・・素晴らしい配偶者にめぐりあって健康を取り戻したのに、
   つまらない元カレが現れて・・・元の悲惨な生活に戻るようなもの。
   ここまで書けば愚かな人でも・・・理解出来よう。
   つまり一口に言ってしまえば、ランは「菌根植物」であるということを知らない人である。
   ランはラン菌と共生して生きる植物であるということを知らない人である。
   人間も消化器官に微生物を飼っていることを知らない人である。
 
ペレポストで植えて素晴らしい生育になったから・・・・そのまま2,3年放置した。
   自生地に毎年新しい枯れ葉が地面に舞い落ちることを知らない人。
   山歩きしたことない人。
   公園に行ったことない人。
   つまり、これまでランの本を沢山読んだ人ほど・・・こういうことをする。
   これまでのランの本には、自生地の健気に咲くランの花はあっても、
   枯れ落ち葉のことなど書かれてこなかった。
   つまり、自然の法則、営みが書かれていない本だったということ。
   更に、小さな鉢に水ゴケで植えて、そのまま2,3年作り、鉢に根が廻ると・・・・・
   花が咲く・・・こういう知識が・・・・ラン栽培の基本として書かれてきた。
   根が鉢に廻ると花が咲く。
   こういう花を「死花」というのであるが・・・。
   つまり、水ゴケ栽培には自生地のような枯れ葉の炭素循環がないから、
   イジメないと花が咲かないという・・・栽培法が・・・伝承されてきた。

ランは枯れ落ち葉の中に自生する・・・。
こういう自然の法則を理解すれば、この講座を容易に理解出来る。
ペレポストを上手に使いこなせる!

植物は動物のように食べ物を求めて移動できない。
多年草、樹木は同じ場所で永年生きなければならない!
ラン科植物も多年草である。
更に樹に着いて生きる着生ランでも・・・そんな場所で大株になるまで、
永年生き続けるのである。
なぜ???
連作障害も起こさないで、誰も肥料を与えないのに・・・生きられるのか。
このナゾを解明したのが「ラン菌による炭素循環栽培法」である。
枯れ落ち葉。植物死骸・・・コケの死骸。
自生地視察には多くの人が自生地に行った。
でも・・・・花に目がくらみ・・・ラン菌も枯れ落ち葉に目もくれなかった。
群盲が象を見る・・・例え話があるが・・・・
脚を触ったり、鼻を触ったり・・・耳を触ったり・・・・。
それでは象の全体像を見たということにはならない・・・のと同じようなことが、
ランの自生地視察で報告されている。
ラン菌を探索、プロトコームを探す・・・為の・・・自生地行きなど聞いたことがない。
植物分類学的探索。
プラントハンター的探索。
そういうことで、植物の深遠な生きる・・・姿を見過ごしてしまった。
つまり、女の名前を1000知っていても・・・・女そのものを、女ごころを知ったことにはならない。
ランの名前をいくら知っていても・・ランを知ったことにはならない。


ペレポストは「枯れ落ち葉」を真似たものである。
ならば・・・・
庭に植えている多年草、宿根草、バラのような樹木の株元に、
10月から12月に枯れ葉が地面に舞い落ちたように・・・・
ペレポストをパラパラ撒けば合格である。

鉢植えであれば・・・毎年少し大きい鉢に鉢上げして、
隙間に新しいペレポストを充填すれば・・・・新しい枯れ葉が舞い落ちたようになる。
鉢上げしない場合は・・・鉢の表面に10粒程度補充すればよいことになる。
サクラの咲く頃までに行なえば・・・自生地再現である。
こういうことをすれば・・・ほとんど肥料はいらない!

このように書くと・・・大きく誤解される。
本当に肥料を、窒素を与えない人が出てくる!
潅水に使う水が・・・雨水であれば肥料はいらない・・・のである。
潅水する水が・・・井戸水、水道水であれば・・・・当然肥料は補充しなければならない。
こんなこと・・・ラン作りならイロハと思って・・・・いたのであるが・・・・
ペレポストは一年目はよく生育するが・・・
2年目は作落ちする!
そういう人がいた。リカステ作りの人。
無理もない!
これまで、本でも、テレビでも・・・ランの本質が説明されたことはない。
枯れ落ち葉の炭素循環など・・・一度もないもの。

自生地の雨期には毎日スコールが降る。
スコールには稲妻が合成した尿素が含んでいる。
この僅かな尿素の窒素で植物は生き続ける!
枯れ落ち葉と雨水の尿素。
これが・・・ラン栽培、山野草栽培に欠落している。
自生地の枯れ落ち葉の炭素循環が欠落した栽培。
いろんな園芸肥料が販売されているが・・・・・。
そんな肥料を与えても「カタクリ」作れない。
炭素循環を勉強するなら・・・ランを作るより・・・・カタクリを作れば・・・
宇井清太のいうことが理解出来よう。
ランはどうにかこうにか「水ゴケ」で作れるものだから・・・・
宇井清太の言ことが理解出来ない人が出てくる。
ランはラン菌のいない水ゴケを喜んでいないのに・・・・。


今日は10月10日。
ペレポストを庭の多年草に撒くのは・・・・「今でしょ」。
雨、雪には・・・・僅かに「尿素」がある。
ラン菌は尿素大好き!













kouza 1hy

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今からです!   10月10日                     
     
  ペレポストを庭に撒いてください。  
       枯れ落ち葉の代わりに。